KAT-TUNのCASTが素晴らしかったことについて。

KAT-TUNのニューアルバムCAST試聴、及びそのアルバムを引っ提げての4年ぶりのツアーに参加し、先日の仙台公演にて私自身のオーラスを迎えたので感想、考察等々書き連ねた所どうにもTwitterには収まりきらない容量となりましたのでブログに纏めることにしました。

ブログは大昔にアメブロをやっていた記憶はあるのですが大分久しぶりですので(多分LIVE TOUR CHAINの頃が最後)ちょっとドキドキですが備忘録として残しておきたかったので…。

以降ネタバレを壮大に含む一個人の見解が続きますのでお気を付けください。

細かなレポートと言うよりも全体の演出に重きを置いて考察したつもりでいたのですが、ソロ曲以外の部分についてはどうしても自担要素多目になっております。

この記事はマルチアングル中丸くん編なんだな くらいのスタンスで読んでいただければ幸いです。

 

 


4年ぶりのツアーとなるタイトルと同じ名前で発売されたニューアルバムCAST。

シングル曲がAsk yourself1曲のみで他は全て新曲という構成で十分過ぎるくらいのボリューム。

今回のアルバムはどの曲が1番好きと甲乙を付け難い曲ばかりで、聴き込めば聴き込む程にその良さが見えてくるスルメ曲が多い印象を受けました。

どの曲もそれぞれのジャンルで1等賞なんです。

こんな曲も歌えるんだ!とKAT-TUNの音楽性の幅の広さには毎回驚かされるし、KAT-TUNの"今"が沢山詰まっている所がアルバムの良い所ですよね。

 

ライブでは沢山沢山好きだな〜!というポイントがあるのですが、今回は特にアルバム収録曲で好きだった演出について記します。

 

オープニング、New Genesis

今回のライブのオープニング映像はキラキラとした どちらかというと可愛いメンバー紹介の映像から始まります。

この時点で お!今回はこういう感じか~!グッズもカラフルで可愛い感じだったし! …と思っていたら、New Genesisのイントロと共に我らがKAT-TUN様のご降臨。さながらその姿はそれぞれがそれぞれの一国を担う王3人。いや、国よりも何かもっと大きな、そう宇宙を担うような偉大な姿。

( 初日何処から登場するのか分からず、でも声も聞こえるしスクリーンにも3人の姿が映っている、多分上からの登場だろうと思い上を見上げる、も、何処にもいない!笑

と思わずキョロキョロしてしまったのですが照明だと思っていた装置の上に居るのを見つけた瞬間 い、いたー!!!!!となりました。アリーナ席からだとその装置が斜めになるまで御本人が見えないんですよね。笑

それにしてもその装置が斜めになった時の斜度がそれはそれは鋭いのですが、そんな中堂々と歌っているKAT-TUNは凄いなと改めて思いました。新潟公演で中丸くんが今日のオープニング滅茶苦茶揺れて怖くなかった?と言っていて、あの斜度で揺れたら確かに怖い寧ろ揺れなくても怖いのに命綱等無し、格好良さ重視の演出を優先しているところにグッと来ます。)

重厚感のある衣装を身に付けて真っ直ぐ前を見据えて歌う王(KAT-TUN)と、その帰還を盛大に祝う民(ファン)、ああ〜やっぱりKAT-TUNはこうだよねと内側から沸き立たせる感覚。

例年アルバムのリード曲や1番目に収録されている曲がオープニングで使われることが多いですが、今回のUnstoppable、DIRTY,SEXY,NIGHTはオープニングとしては使われないだろうなとは思っていて、でもどれがオープニングだろうと考えても正直思い付かなかったのですが、New Genesis、物凄く合っていましたね。

幕開けにふさわしい盛大なイントロと亀梨くんの声が一気に会場を沸き立たせていました。

New Genesisは歌割りが長めなので1人1人の歌声にしっかり耳を傾けられるのでその点もいいなと思いました。

 


続いて噂の FIRE STORM。

サビにほぼ歌詞の無いEDMなので激しいダンスパフォーマンスなんだろうなとは思っていたのですが、曲冒頭から意識を持って行かれるとは思いもしませんでした。

1曲目の豪華絢爛な重装備をあっさり脱いでしまいます。

この時の中丸くんのちょっと気だるげな表情と自分で脱ぐのではなく、Jrくんに脱がさせる合わせ技…。も~これには思わず後ずさりしてしまうくらいの破壊力がありました…。

巻き戻し巻き戻し……待ってこれDVDじゃない。今の表情は今しか観られなかったなんて…。全公演分の表情集欲しいな〜。レポ見てるとちょっとだけ舌を出してる時とかもあるみたいだし…でもライブに訪れた人しか観られないというのは特別感があってそれもまた良いですね。とは言えDVD収録の日はとびっきりの雄一さんを披露して欲しいです。永久保存。

あとFire4連発時の中丸くんの表情、完全に雄ですよね。

それとこれはツアーを通して感じたことなのですが、中丸くんの綺麗な手を強調させるモーションが多いな、と。

カメラに抜かれる瞬間中丸くんの整ったお顔に綺麗なお手手を添えてくる演出に何度落とされたことか。

あの綺麗な手は間違いなく中丸くんの武器だしそれを惜しみ無く使ってくる感じが素晴らしいです。中丸くんは自分の手の綺麗さとその需要の高さを少しは認識している(?)筈なので…これからも沢山手で魅せる演出が増えて欲しいです。

今回の中丸くん男前度が爆発的に上がっていると言いますか、ふとした時の色気が増し増しで何回も膝から崩れ落ちそうになりました本当にかっこいい…。

 

全体の演出としては炎とレーザーをこれでもかというくらい使用したド派手な演出に痺れっぱなしでした。炎を操るKAT-TUNのかっこいいことかっこいいこと。

最早燃やされているのでは?というくらいの炎の量で、私でさえ熱いのにもっと近くで更には踊っているKAT-TUN達はどのくらい熱いのでしょうか…本当に凄いです。

中丸くんが消防法のギリギリを攻めたと言っていたのは間違いなくこの演出のことですよね。

ただ問答無用に燃やすのではなく、Are you ready burn?と聞いてくるのもいいですよね。燃やしてください…。

 

この曲の振り付けは宇宙Sixの江田くんなんですね!

ブログにKAT-TUNのライブDVDを全部観て3人の特徴を勉強したと書かれていて、

(亀梨くんがセクシー、上田君がワイルド、中丸君が紳士的との分析。うんうんうん、正にその通りだと思います。)

それぞれの個性を出しつつKAT-TUNらしい振り付けを考えてくれて本当にありがとうございますと伝えたいです…。

 

 

大分飛んで続いて DIRTY,SEXY,NIGHT。

ラスベガスのカジノを彷彿とさせる煌びやかな大人の夜の世界といった感じでしょうか。

演出は小道具を沢山使って華やかな場面展開が続きとっても楽しかったです!

タイトルだけ見るとDIRTYでSEXYなNIGHT…一体どんな曲…?なんて思いそうですが、歌詞は割とサラッとしています。

ですが、ここだけは言わせてください。

中丸くんに " 止められないけど優しくしてあげよう " というフレーズを歌わせるなんて…歌わせるなんてそんなの最高じゃないですか…。

理性の塊の様な中丸くんに "  止められないけど  " + 優しくも上から目線な口調の " 優しくしてあげよう " いや、好きにならない訳が無い。お手上げです。参りました。

フェイクの君でも~♩で小指を立てる中丸くんずるいなー!

あと亀梨くんがDIRTY,SEXY,NIGHTと歌うところで、低温で吐く様に言うのも罪深かったですかっこいい…。

途中下からのスモークと風をマリリンの様に受ける亀梨くんと、ズンっと腰を落とす中丸くんも必見です。

 

 

続いては READY FOR THIS!

アゲアゲな感じで会場が縦に揺れるあの一体感が堪らなく好きでした。

Clap your hands! Raise your hands! と求めてくるのもアゲアゲ↑って感じですよね。

スクリーンに映し出される英文とスーツ姿のKAT-TUNが相まって海外のイケてるMV風な演出もばっちりはまっていました。

 

Aメロの上田くんが歌い出した瞬間に電気がバチバチ放電を始めたり、中丸くんパートではレーザー、亀梨くんパートではスポットライトと機械の浮遊音(?)が聞こえるのですが、これは一体何を表しているのか。

READY FOR THIS!を初めて聴いたとき、冒頭で中丸くんがWelcom to KAT-TUN'S show.というセリフの印象が強いせいかもしれませんが、映画グレイテスト・ショーマンのあのサーカス場が思い浮かんだんです。

そして歌詞から読み解くと、もっと楽しもうぜ!と連れ出してくれることから3人はショーの演者で、私たちファンは楽しませてもらう側のBabyなわけです。

よって放電やレーザーやスポットライトはそれぞれが考えたBabyを楽しませるための演出といったところでしょうか。

色んな境遇の人が集まって織り成すショー、ルールは無くただただ楽しもう!そんな印象を受けました。

亀梨くんソロパートの眩しく舞い上がる〜の所でスポットライトを1人浴びる姿を観ると私の中では完全にグレイテスト・ショーマンが始まります。神々しい。(この時スポットライトは当たっていないけれど、ゆ~っくり静か~に中丸くんがマリオネットダンスをしているので是非ご覧あれ。完全に糸が見えるしあの時の中丸くんはマリオネットですよ。フライングマリオネーション。)

 

ここからは妄想の域なのですが、Welcom to KAT-TUN'S show.と中丸くんが言った時点ではショー会場はその場に無くて、代わりに仕掛け絵本を渡されるんです。

そして始まるClap!Clap!Clap your hands! このClapによってその絵本が本物のショー会場に、どんどん大きくなっていくイメージがあるんですよね。

その時の盛り上がりによってショー会場の大きさは変化する、READY FOR THIS!はファンと一緒に作り上げるショーだと思うと胸アツだなと思いました。

 

あとこれはもう単純に中丸くんの さあ飽きるまで~からの歌い方が好きという話。

Hey そこのファインダーちゃんと狙え ってカメラマンにちゃんと撮れって促してるんですかね…ちゃんと撮るからカメラマンになりたい。

中丸くんのヒップホップ寄りの歌い方って凄くチャラくて好きです。

チャラさを微塵も感じさせない34,5歳の中丸くんが歌っているというギャップも堪らないです。

 

 

続いて Ask yourself。

私がエモ中のエモ曲と呼んでいる曲。復活後一発目のシングルということもあって凄く思い入れがあるし曲調も歌詞もダンスも全部全部大好きなのですが、私が特に押したいのは中丸くんのHBBからのShow me now.です。

ここはCD音源でも十----------分味わえるのですがライブだと別格なので語らせてください。

 

まずですね1番の注目はShow me" now "です。

このnow…生きている…?ライブ会場の地面を伝いファンの足へと到達し、脳を揺らす。エーッ!こんな技!?エーッ!?

物理的に揺らされるのは勿論なんですが、私は、今、中丸くんが発した音の波動によって、揺らされている、と認識して改めて聴くと心情的にも揺らされることになり、揺れ2倍です。Show me now.の後に一拍置いてダメ押しのベース音がドゥーン(分かりにくくてすみません。)と入るのもまた激熱です。是非聴いてみてください。鼓膜の奥までシンドロームです。

ライブだと臓器全部出ちゃうんじゃないのというくらい低い、ベース音よりも低い音を出すときがあるんですよ、でも表情はサラッとしているんです。かっこよすぎ…。

HBBのコーナーのバスドラを刻むドゥンドゥッドゥッ ドゥンドゥッドゥッ(分かりにくくて以下略。)のリズムの時にもこの揺れを味わうことになるのですが悲鳴を立てないように、正気を保てるようにギュッと手を握り締めています。

これは低音とは関係が無いのですが中丸くんどんどん新しい音を出せる様になっていて今の何!?本当に中丸くんの口から出てるの!?と疑ってしまうくらいレパートリーが増えているし、同時に音を出すのも3つ4つ5つとか、人間が成せる技では無いくらい凄いことになのにそれを難しいことをしている大変そうだ…頑張れ頑張れ…!と思わせるのではなくて、サラッとこなしてしまうところが本当に凄いと思うんです。

普通の人なら到底出来ない凄いことをやっているのに、今からこういうことをやります!と銘打って披露するのではなく、HBBのコーナーが始まってからは声を発さずにHBBの音だけ、手でカウントするだけ、で中丸くんの世界を魅せてくれるんです。上手く言えないのですがやっていることは全く普通では無いのに普通だと思わせてしまうくらい器用にそつなくこなす、そういうところが中丸くんの素敵なところだなぁと思います。

後、中丸くんがHBBをしている時に音は最後まで残る様に、でも息を吸う音はマイクが拾わない様に、ギリギリまでマイクを残して息を吸う瞬間に思いっきり口から遠ざけるあの仕草が好きです…何故かハッとさせられる…。

話が逸れまくりました。

私は低音厨なので中丸くんから発せられる低音は何でも好きですが特にShow me now. が好きです。Show me now.担です。Twitterで調べてるとShow me now.の破壊力について語っていらっしゃる同志さんを割とお見掛けするのでその度ふふと嬉しくなります。一緒にShow me now.しませんか?

あ、勿論天性のクリスタルボイスも大好きですよ。

 


ここからはソロ曲

 

まずは中丸くんのソロ ‪Marionation‬。

聞き分けのいいおもちゃ=相手にとって都合のいいマリオネットでいることで繋がりを保つことが出来る相手との恋を連想させます。

ライブを体感する前は " 人形でもいいよ。でもされるがままになるのも自分の意思で、だからね。"的ニュアンスでマリオネットになることを容認していると解釈していました。

でも実際にライブで観ると非日常的空間で唯一、青い炎の様に冷静でそれでいて揺るがない意思を持って堂々と座っている中丸くんがいるんです。

レーザーをそこら中に張り巡らせて、大量の操り人形を従えて、世界の全てがこの掌の上みたいな表情で踊り歌う、ステージ上に人は沢山居る筈なのに意思を感じさせるのは中丸君だけという不気味さを醸し出すあの空間。

周りのマリオネット達の衣装が西洋を思わせる雰囲気の中で唯一、普段から中丸君が来ていそうな服だったのは自分だけがマリオネットではないことの象徴なのかなと。

意思を持つ者と持たない者の線引きがあの衣装にはあると受け取りました。

もし私の最初の解釈の方だったなら中丸君も西洋的な衣装で、ステージ上は中丸くんも含めすべてが統一されていたはずなのではと。

でも中丸くんは1度も仮面も帽子も白手袋も身に着けていないんですよね。( ここでただマリオネットな中丸くんも見てみたい欲が出てくる )

あの非日常的空間で唯一、日常的な中丸くんが異彩を放つ、良い意味でちぐはぐな世界観がより中丸くんの強い意志を引き立たせているかと思うと見事過ぎるなと思いました。

今回の衣装、黒スキニー、フード、脇チラ(もっと見えるとの噂もある)どれをとっても最高です。

 

曲終わりでは中丸くんが目を閉じてガクッと頭を落とすのですがこれをマリオネットの糸が切れた瞬間と仮定すると自分の中で完全に操り人形と決別したのはあの瞬間なのかもしれません。

それと途中で色んな方向からカメラで抜かれた姿がスクリーンに映し出されて一見操られている様にも見えるのですが…寧ろ多方面から撮らせている様にも受け取れるんですよね。

そのカメラを持つ黒魔導士の様な扮装のカメラマンがステージ上にいるのを見た瞬間亡霊か?と目を疑いました。

そのくらいあのステージ上は異常、ただ単に世界観を壊さない様に、目立たせない様に、黒い布を被っているのかもしれませんが、西洋の怪しい洋館を彷彿とさせる空間だと亡霊や黒魔導士でも間違いないかなと。

 

ライブ後の解釈は " 人形のふりはするよ、でも心まで人形になるつもりはない "でしょうか。

相手は自分が主導権を握っていると思っていても実際は中丸くんが握っている、でもそのことに気づかせないんでしょうね!

ずるいなー!そんなところも好きなんですが。

優しい、切ないソロ曲が多い中で珍しく黙ってくれ、バカでてる等強い口調の歌詞を歌うところも好きです。

冒頭のMarionation...の破壊力も末恐ろしいです。静の狂気。

 

 

 

続いて上田くんのソロ World's End.

世界を終わらせる上田竜也。動の狂気。もうね表情がね狂気に満ち溢れていてねさっきまでMCで可愛いー!との声が向けられていた彼と同一人物とは思えないですよね。上田くんって…2人いるの…?っていうくらい。でも美しいんですよ顔立ちが。絵画、彫刻。

 

大蛇を一刀両断して現れる上田くん。返り血ペロリ。

大丈夫ですか。上田担さん生きて。息をして。

この大蛇を殺すという表現、いくつか解釈はありますがその1つに " 運命を変えたいと強く願っている " というものがあります。これは当たってる気がしますね。

朽ち果てた世界と分かった上で This world is MINE. 

世界を我が物にした上でThis world must END. 

Trust nobody! Trust nobody! 

一見横暴に見えがちな演出だけど上田くんは危険で満ちた世の中を1度自分の配下に置いて、諸共破壊することで革命を起こしたのだと解釈しました。

歌詞を見ると上田くんは性別も年齢も関係性も分からないたった1人のあなたを助けようとしています。今回は愛する女性だと解釈して進めてみようと思います。

 

大蛇を殺した後は上田くんの部下達が統制のとれた軍事行動をするのですがその内の1人がミスをしてしまうと、上田くんが手を下すでも無く、命令するでも無く、ミスしたJrくんの隣にいたJrくんが間髪入れずに処刑してしまうんです。怖い!指示も無く迷いも無く殺してしまう、そんな環境を作り出しているであろう上田くん。物理的な力で押し付けるのでは無く、心を内側から支配しているのでしょう。もしこの時隣のJrくんが処刑していなかったとしたら、他の誰かがその2人を纏めて処刑してしまうのだろうというところまで分かってしまう。恐ろしい。

対照的なのがcome Hereで披露したAOL。

AOL様は完全に物理的な痛みを覚えさせて周りにも自分の力を知らしめることで押さえつけていますが、END様は痛みで支配する必要が無くそこに居るだけで気迫を感じさせるんですよね。立っているだけでゾッとさせる恐ろしさを感じさせるって凄くないですか?

これは2番の歌詞を見るとEND様の生い立ちが見えてきました。

" 長い旅をして来た。罪も重ねた。虚空(何も妨げる者が無く全ての物の存在する場所としての空間)さえも私は知っている。嘘、詐欺、これら恥べき行為こそが私の宿敵だろう。 "

…背負って来たもののレベルが違う。上田くんの闘うべき相手は過去の自分自身、そして朽ち果てた世界を終わらせる必要があると行動を起こすだけの力を持った人物であり、あの気迫にも納得です。

火を灯せ、私の中で燃えろ という歌詞があるのですが、上田くんは今回の革命で世界を、自分ごと崩壊させようとしていることの暗示にも思えます。

" 飛べ飛べ!走れ走れ!動け動け!あなたは愚か者ではない。あなたは正しく生きなければならない。あなたはもっと生きて。 "

あなただけが生きて欲しいと願っています。上田くんは過去の自分の行いが決して許されるものではないと分かっていて、例え歴史的な革命を起こしたとしても絶対に英雄にはなれないとということも受け入れています。だから自分が助かる未来は微塵も描いていないのでしょう。

守るべきものが自分でも世界でも無く、たった1人(あなた)のEND様はやはり強いです。

そしてそんなEND様にたった1人でも生きて欲しいと思わせるあなたは心が強いです。きっと素敵な人なんでしょうね。

 

2番終わりのラスサビに向けてはスーパーENDモードです。思いっきり暴れています。

" Hittin' me up このまま back's against the wall "

こことか確実に敵を処刑する前ですよね…。

超自我selfのREVOLUTION というフレーズが出て来るのですが、超自我=自分の根本、マニュアルとなる自我。主に両親や幼い時の環境によって養われ、それが正しい、正しくない、との線引きが難しいものとされています。

今回の超自我の捉え方は私的に2つあるのですが、

①生きる為には悪事を働くことも厭わないという非道徳的な超自我である。

②大切な人を最後まで守り抜く強さを持ちなさいという超自我である。

というものです。

①は長い間旅をして来た とあることから幼い頃も罪を重ねる環境にあったという推測です。

そんな環境で育った超自我は非道徳的になってしまうのも仕方ないかな、と。

世界最後の時こそその横暴とも思える超自我を思う存分発揮してしまおうという考えです。

②は幼い頃は大切なことを教えて貰える環境にいて、途中道を外してしまったが根本は道徳的であるとの推測です。

私は②であって欲しいなと思います。

 

そして始まる謎のカウントダウン。これは世界を終わらせる為の、革命を起こす為の、爆破だと思っていますが、カウントダウンが見えている時点ではあなたがまだ近くにいる、カウントダウンが見えなくなった時点であなたは爆破の影響が無いくらい遠くにいる、と解釈しています。

あの手のカウントダウンは恐怖を煽ります。それを利用してあなたを革命から逃すのを煽った様に思います。

大切な人がいるのにTrust nobody?と思ったのですが、この歌詞の時にやっと大切なあなたを遠くに逃し切れたのかなと。(Trust nobody! はあなた以外に向けられた言葉)

この辺りで上田くんがこの世の全てを憎んでいる様な見たこともない表情で会場を見回すのですが、大切なあなたが居なくなって辺りにはどうしようもない世界のみが広がっているのを見渡しているのかなと。

そして最後の爆破。あなたは遠くから自身諸共崩壊させた1つの世界の終わりを見守らなければならない…。

END様最高にかっこよかったです。

 

 

続いて亀梨くんのソロ One way love。

和訳すると片想い。 KAT-TUNのセックスシンボルである亀梨和也が俺のものになってよと歌うなんてずるいな〜。

ライブを体感する前は、振り向かせたい女性に対して余裕綽々で小悪魔を発揮しながら口説いているのだと思っていました。

ペンライトを消す演出ということも情報は知っていたので、レーザーとスタンドマイクかな?なんて思っていました。

はい全部外れですね!

 

ステージ上には亀梨くんしかいない、本当に限られただけの光しかない空間で繰り広げられるコンテンポラリーダンス

私が想像していたよりもずっと息が詰まる様な片想いでした。

信じられるものは己の身1つだけ、それを捧げたいのは1人の女性だけ、でもどうしても手に入れることは出来ない、そんな恋なのかなと。

ダンスについては全く詳しくないですが、身体中の筋肉を駆使しないと出来ない様な動き、繊細な動き、それらを表現してしまう亀梨くんの凄さを実感しました。

そっと触れただけでサラサラと消えてしまいそうな儚さ、かと思えば圧倒的な力強さを感じさせる躍動感、真逆の事実が共存しているそんな世界観でした。

切なく今にも消えてしまいそうな中で、揺るがない力強さを感じさせるのはただあなたを想う気持ちの強さなのでしょう。

亀梨くんが髪が顔に掛かる様にしている時は、容姿では無く表現を見て欲しい時の表れだと勝手に解釈しているのですが、ソロで、しかも舞台上には1人の状態で、それをこなしてしまう亀梨くん本当にかっこいいですよね。黙って立っているだけでもかっこいいですが、それ以上に中身もかっこよくて、自分の魅せ方を分かっている亀梨くんだからこそ為せるパフォーマンスだと思いました。

 

途中ピンクのライトが亀梨くんを照らし出す瞬間があるのですが( 1番の And I just can't pretend~からだったと思います。)それが幻想的で毎回鳥肌が立ちます。あの瞬間が大好きでした。

モニターには亀梨くんのアップ、センターステージには踊る亀梨くん本人、どっちも観たいけど物理的に観れなくてこんなにも目が複数付いていないことを憎むことがあるのかと思う程です。

中盤花道を駆け抜ける亀梨くんとその姿を前から写した映像がモニターのアップで映った亀梨くんに投影され、実質3人の亀梨くんと対峙することになるのですが…確実に目が6個無いと追いつけません。アップの亀梨くんの映像は特典に入って欲しいな〜。

 

亀梨くんのソロが1番抽象的で解釈が難しいですね…。

眠りにつくかの様にも死を受け入れた様にも見える最後ですが、女性側に何らかの変化があったのだろうと予測します。

寝転ぶ前に亀梨くんが一瞬だけハッとしているように見えたので、その時にもう会えないときっぱり告げられたのか…女性側に揺るがない大切な人が出来たのか(頭を過ったのは結婚)…。

自分の中で最愛の女性を失うことによる自身の喪失なのかなと。

自分の全ての様な存在を失ったら死んだも同然なのかもしれません。

切なくて切なくて観ている此方が千切れそうでした。

 

 

今回のソロ曲は3人とも鬱や狂気を感じさせる演出で攻めているなという印象を受けました。

‪Marionation‬で心を操られWorld's ENDで世界が崩壊しOne way loveで昇天の流れが最高…。

キラキラした物だけがアイドルという訳で無いということを提唱してきたKAT-TUNだからこそ創り出せる世界ですよね。

全員大切な人を彷彿とさせる曲を歌っているのにこうもベクトルの違う演出になるのかと驚かされるばかりです。

3人の個性を活かして同じテーマでそれぞれが曲を作ったらどんな曲が出来上がるのかも気になります。

今回のソロ曲は本当にどれも大好きなのでまた鬱展開なソロ曲を出して欲しいです。

個人的に鬱展開な曲が大好きなので!

次回は流石に誰かは明るい曲挟むかな…笑

 

 

最後は Unstoppable。

テレビ出演等で観ていたのでこの曲は期待しかしていなかったのですがやはりかっこいい!

KAT-TUNらしい曲で締めにぴったりだと思いました。

冒頭で今回は1番好きな曲は決められないと言いましたが、音楽だけで考えるとこの曲が1番好きです。ソロ曲込み、演出込みになってくると本当に選べないですが…。

でも最近グイグイDon't waitが自分の中で来ていて再生回数が伸びていますね。

 

さてUnstoppable。3人になってからそれぞれの個性を特に大切にしていますが、振りや向きをバラバラにして要所要所で同じ振りで合わせてくるといところがいいですよね。腰を回すところとか。

中丸くんのその雫を求めるの時に必ずスクリーンに抜いてくれてありがとうございます。

そしてまた天に帰って行く王達、うわーんかっこよかったよー!ありがとうKAT-TUN

この時後ろでUnstoppable ~ FFver.~が流れているのですがこれが壮大。(半分嘘だけど強ち間違いでは無い)

最後の亀梨くんの目が2次元を疑うくらい鋭く綺麗で、FFじゃないですか…と言いたくなる。 KAT-TUNって3人とも本当に顔が良いですよね。 KAT-TUNの顔の良さには何回ライブに行っても慣れないし今後も慣れることはないんだろうなぁ。

 

エンドロールは変わらずポップでカラフルな文字が並んでいるのですが、最後にカラフルな「 - 」だけが残り遅れて現れる「 KAT TUN 」の文字。すると今までカラフルだったハイフンが白に変わり、スタイリッシュな KAT-TUNという文字が浮かび上がってくるのが最高でした。

締めはやっぱり黒地に白文字のKAT-TUNだよね!

それにしてもエンドロールのヤンキーの字面の面白さ異常じゃないですか?

 

 

 

興奮気味に書き連ねていたら1万字を優に超える長文になっていて驚きました。私こんなに文章書けるんだ…。

途中4000字辺りで1度間違えて記事を消してしまい心が折れかけましたが、思ったこと感じたことを文字にすることの楽しさが久し振りに味わえて嬉しいです。

ここまで読んでくださった方がもしいらしたら、ありがとうございます。

拙い文章で更には自己満足の記事ですがKAT-TUNのCASTの良さが少しでも伝わっていたら幸いです。

 

 

残す公演も北海道と大阪のみとなり4年ぶりに8月から始まったツアーも今月中には終わってしまう悲しさもありますが、それ以上に素敵な思い出を作ってくれたKAT-TUNに感謝です。

北海道、大阪での公演も素敵なものとなりますように。